TKD建設ホログラム
最先端の映像技術で安全性と生産性を向上
当社ではi-Bridgeの取り組みの一環として、MRデバイスの活用を行っています。
MRデバイスとは、Mixed Reality(複合現実)の略称でAR(拡張現実)とVR(仮想現実)を併せた最先端の映像技術のことです。現実世界の形状特徴をデバイスが把握し、それらにデジタル映像をぴったりと合わせることができます。すなわち、自分のデスクや会議室など、あらゆる場所・空間で「あたかもそこに存在するように」映像を見ることが可能。当社はこの技術を活用し、生産性や安全性の向上を図る取り組みを行っています。
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工事現場での実作業を『見える化』
現場名:大和御所道路 曲川高架橋(P29・P33)上部工事
発注者:国土交通省 近畿地方整備局
実施日:令和3年4月13日
本工事は、国道24号線と側道等に挟まれる狭隘なヤードを利用し、鋼桁架設・合成床版施工を行う工事であり、特にクレーンベント工法での桁架設時に道路利用者に与える影響や、作業スペースの確保、架設手順などで発生する問題を事前に把握し、円滑な現場管理を遂行するため、MRデバイスを活用しました。
工事フロー
■準備作業
①架設計画の3Dモデルを作成します。
※画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。
②2次元平面図の上に投影します。
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■現場作業
③基準ポイントにマーカーを設置し、3Dモデルを実物大で投影します。
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④周囲を見渡すと、クレーンやトレーラー、地組みブロックが配置され、まさに架設を行っている状況が再現されます。
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⑤俯角75°を投影することで、桁架設時における道路利用者の安全性を確認できます。
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⑥クレーンやベント配置箇所の地盤状況も確認でき、事前に対応ができます。
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研修には近畿地方整備局奈良国道事務所からもご参加いただき、大変好評をいただきました。
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実作業を想定した3Dモデルを現地投影し、『見える化』することで、計画の適合性や安全性の確認などを容易に行うことができました。また、地元の方々への工事説明や、若手技術者の育成や意識向上などにも活用できると考えています。
資料
動画&メディア掲載実績
MRによる野洲川の動画
MRによる架設計画のMR投影の動画
MRデバイス活用の取り組みは、様々なメディアにも紹介されました。