DXへの挑戦
令和6年度インフラDX大賞で優秀賞を受賞しました。




取組概要
交差点立体化事業として、箱堤高架橋の上部工工事を施工。交差点内の架設に際し、交通への影響を最小限に抑えるため、1夜間で約100mを送出す「急速送出し工法」を採用。
本工法を確実に施工するためにレーザースキャナ測量や4D架設シミュレーションを活用し、高度な施工計画を実施するとともに、送出し架設時にはデジタルツインシステムを構築し、現地施工状況を管理情報とともにクラウドで一元理することで、施工管理の省人化と夜間施工時間(交通規制時間)の短縮を実現。
4D架設シミュレーションの実施

※シミュレーションにはKOLC+を活用
デジタルツインシステムの活用

※表示機能にはKOLC+を活用
比較運用により施工管理を効率化

運用動画
得られた効果
- 送出し架設では、ICTによる測量結果を基に、施工状況をリアルタイムで3Dモデルにデジタルツインとして表示し、4D架設シミュレーションと比較しながら管理を行うことにより、タイムキーパーや計測要員が削減され、夜間における送出し作業時間が全体で約15%短縮(7.0時間→6.0時間)。
- 目標とする理想の施工モデルと現地点群データを統合し、各ステップにおける近接道路への影響調査(支障物や俯角等)を実施することで、従来の現地調査を約80%短縮(10日→2日)。
- 直轄工事では全国初となる4D架設シミュレーションと、デジタルツインシステムを組み合わせた施工計画及び施工管理手法は、狭隘な作業スペースでの施工や、時間制限を有する架設条件の際に、特に効果を発揮。